駐車場について
当クリニック前の駐車場ですが、通常は問題なく駐車できる場合が多いのですが、風邪や喘息発作などで予約外で受診される患者さん等に加えて、最近はワクチン接種だけの方の受診もあり一時的ですが満杯で止められない事もあるようです。受診される患者さんにはご迷惑をおかけして大変すみません。もし満杯で駐車出来ない状況の場合は、お手数ですが受付まで申し出て頂ければ対応致しますので、宜しくお願い致します。クリニック前の国道は交通量も多いため、くれぐれも路駐や近隣周辺の他の土地には駐車しないようにご協力宜しくお願い致します(2024年11月19日)。
咳について
咳は、血圧が高い、血糖値が高い、コレステロールが高いなど、ほとんど自覚症状がないそれらと違って、時に非常につらく苦しい症状の一つです。ほとんどは急性の感染(ウイルスなど)によるものであり、2週間程度で治癒する事が多いのですが、遷延咳嗽(咳が長引くこと)といって長いと2か月くらい続くこともあります。よって1~2週間程度では良くならず、複数の耳鼻科や内科を転々としたりする方を見受けますが、その場合は紹介状もないため、前回医療機関を受診された状況及び状態の詳細は分からず、また薬手帳持参されない方も多いため、次の医療機関でも同様の処方をされていることがしばしば見受けられます。また咳といっても原因が様々で、感染症(ほとんどはウイルス性だが、細菌性や結核、真菌(カビ)などもある)、悪性腫瘍(ガンなど)、気道炎症(喘息など)、その他(義歯誤嚥などの異物、胃食道逆流によるもの、職業性、心因性)など様々です。同じ咳でもそれら疾患によって治療法が異なるのは、おわかりだと思います(例:ガンの治療に結核の薬を出しても良くならないどころかガンが悪化する)。通常だいたいどこのクリニックでも、全身状態がよく、咳が出てから数日程度で医療機関を受診された場合などは検査せず、咳止めなどを処方されるだけの事が多いと思いますが、おそらくどんな名医であっても、検査なしの問診などの診察のみで、全ての咳の原因を言い当て、適切な治療を最初からできる医師はいないと思います。それで咳が良くならないので、上記のように他医受診し検査をしたところ、例えば「肺炎」だったということもあり得て、それが「後医は名医」という言葉に繋がるのではないでしょうか(まあこれは検査も含めて前医がどの程度の事を考えて治療していたかにもよると思いますので、一概に言えないと思いますが)。これが例えば高血糖で、それが糖尿病の基準を満たすものであれば、治療はもちろん食事・運動療法は適時必要ですが、基本的には原則血糖を下げる投薬(インスリンなど含めて)治療となりますので、咳の治療と異なり、全く複雑ではありません。糖尿病のように明らかな診断基準があり、診断を満たし治療できる疾患と異なり、明確に診断がつかない初期の段階でも、咳がつらいから何とかして早く治して欲しいと訴えてくる患者さんには、上記の内容を少しでも理解して、治療の一助となればと思い、お話させて頂きました(2024年10月29日)。
最近の外来について(続)
前回も当クリニックの発熱外来の状況をお伝えしましたが、相変わらず複数の特に内科を掲げているクリニックが本来のかかりつけ(例えば高血圧や糖尿病など)で通院されている患者さんにも関わらず、熱がなく咳だけでも門前払いしているようで、それら急性期患者さんが当クリニックを受診されており、結果として待ち時間が長くなっております。コロナをはじめとして種々の感染症にかかりつけ医自身がかかりたくない、または感冒を含めた急性期疾患はその保険点数上、複数回受診しても非常に点数が低く利益がほとんどないという事で断っているという話を聞きますが、当クリニックの場合はもともと呼吸機能が悪い肺疾患の方などが多く通院されており、私自身を含めそれら患者さんに感染をしないようにしつつ対応しないといけませんので、非常に神経を使い更に時間がかかります。その反面、門前払いや薬だけ処方しているクリニックは感染患者さんのような急性期疾患を診ず、血圧など定期通院で落ち着いている患者さんの通常診療であることが多いため、待ち時間も少なく、また個別に時間をかけられるため、結果として患者さんの受け(評判)が良いことになります。当クリニックは他医で薬だけ出されて治らずに受診する患者さんを出来るだけきちんとした診断を付けるために、必要に応じてレントゲン・採血などの諸検査を行ってその後に結果説明もあるために、2度診察室に呼ぶことも多いので、更に待ち時間が長くなっていることもあり、イライラするせいか、患者さんからスタッフなどに対して非常に心無い言葉が投げかけられており、スタッフ一同疲弊している状況です。今までかかりつけ医ではない、コロナをはじめとする発熱や急性期患者さんも出来るだけ断らずに診ておりましたが、院長としては、安寧しているクリニックが評価されて、感染含めたリスクを背負って一生懸命にやっているクリニックが評価されずにいること、また何をさておき肺の状態が悪い定期通院して頂いている患者さんらを守るために、非常に残念ではありますが、今後は一部のかかりつけではない新規患者さんなどをお断りする可能性があることをご了承下さい(2024年9月11日)。
最近の外来について
今年も酷暑が続いていた関東以西では熱中症のリスクが高く、ほぼマスクをしていない事もあり、特にお盆にそれら都会から帰省したご家族や、お盆休みを利用した旅行や花火大会等のイベントで感染した方が、当クリニックの発熱外来に押し寄せています。市内の他の多くのクリニックでは、感染のリスクを恐れて発熱外来を中止・制限しており、本来のかかりつけ医に診てもらっている患者さんさえ、そのかかりつけ医に門前払いされ、また都会から一時的に帰省した発熱患者さんも当クリニックの発熱外来を受診されるため、非常に診察に時間がかかっている状況です。以前(R5年8月29日、R6年4月26日を参照下さい)にも書きましたが、当クリニックは呼吸器疾患の患者さんが多く、他医の対症療法の薬では良くならず、また当然のように紹介状がない状態で受診される事がほとんどのため、病歴再聴取、診察、検査、説明等に時間が必要であることをご理解頂きたいと思います。当クリニックは予約優先にしており、定期通院している当院かかりつけの患者さんも急に悪くなって受診されたり、飛び込みの状態の悪い急患患者さんや、また予め前もって予約されている患者さんもにも待って頂く事も多くなってています。そのような中で予約外及び発熱外来の患者さんも待たせずに診療することは難しく、特にお盆や黄金週間、正月前後は、今後も容易にそのような状況に陥ることが予想されます。ほとんどの患者さんは辛抱強く診察まで待って頂いておりますが、状況次第によっては当クリニックに定期通院している方以外の発熱外来はお受けしかねる可能性もあります。宜しくお願い致します(2024年8月21日)。
有害金属について
水銀と言えば、中学校の授業で習った公害として「水俣病」を思い出す方もいるでしょうか。元素記号ではHgで、英語でマーキュリーといいます(同じ水の漢字がつくからか?水星の事もマーキュリーと言います)。現在は中毒になる方はほとんどいないかと思いますが、生態系の頂点にいくほど高い濃度で蓄積していく「生物濃縮」があり、日本人の場合は魚を食べる国民であり、その多くは魚介類を介して摂取していると言われています。海洋生態系で大型捕食者と言うと、サメやクジラなどありますが、我々現代の日本人は、それらを好んでたくさん食べる機会はあまりないと思われます。しかし日本人の大好きな「マグロ」は例外で、回転すしでも必ず食べるという方は多いのではないでしょうか?この「マグロ」も大型捕食者側で、当然水銀は多く含まれているはずですので、妊婦さんなどは摂取量の制限が推奨されています。だからと言って「マグロ」を食べるなと言っているのではなく、きちんとこれらの事を知っていたうえで適量を摂取することが大事だと思います。この水銀に限らず身近なところに「ヒ素」や「鉛」「カドミウム」などの有害金属を摂取する機会があることは案外知られていません。また一度摂取するとなかなか排泄されにくく、これら有害金属は2価の陽イオンであることが多いため、有効に排泄するには同じような2価の陽イオンであるカルシウムなどで「キレーション」する事が有効とされていますが(キレート:ギリシャ語で「カニのはさみ」という意味。有害物質をカニのはさみのように捕まえて体外に排出すること)、都会の医療機関などでは保険外診療(自由診療)で行っているところもありますが、一般のクリニックではほとんど行われていません。家庭用浄水器などが有効であるかもしれませんが、メーカーによって質がまちまちですし、少し古い知識かもしれませんが、JIS規格であっても、例えば「鉛」の場合は80%除去出来れば問題ない事になっているのです。長くなりなしたので今回はここまで、他の金属のお話は次回以降にでも(2024年8月2日)。
下剤について
緩下剤で酸化マグネシウムなどのマグネシウム製剤を服用している方がいます。安価で腸への刺激性が少ないので市販薬でも販売されています。しかし腎障害・腎不全がある方は要注意です。腎代謝で排泄がほぼ腎からですので、腎機能が悪い腎不全の方などは血中濃度が上昇し、副作用が出ることがあります。腎不全がある方で服用している方は定期的に血中濃度を測定されることをお勧めします(2024年7月27日)。
非結核性抗酸菌症について
皆さんは非結核性抗酸菌症(NTM)という病名を聞いたことがあるでしょうか?難しい漢字が並んでいて読みにくいのですが、読んで字のごとしで、結核ではないのですが結核に似ている性質を持った菌(抗酸菌)という事です。150種類以上あり(しかも新しい種類がみつかって更に増えている)、土壌や水などの環境中にいるため、日常生活を送るうえで避けることが難しいです。一番多いのはMAC症(正式名は長くなるので省略)で、肺の右中葉と左舌区という場所に炎症を起こしやすく、その場合なぜか中年以降の女性が多いという特徴を持っています。結核と違い他人にうつすことはないとされていますので隔離は必要ないのですが、治療が厄介で(結核の治療薬と同じような薬を使用するのですが)確実に良くなるとは言えず(治療しても悪くなっていくこともある)、薬の副作用や、またいつまで薬を使い続けるのかという問題、更に一旦菌が消失(痰から菌が出なくなる)しても、再感染する報告もあり、話が複雑になります。症状としては通常の咳や痰以外に倦怠感などありますが、特に症状がなく健診などで偶然みつかる場合もあります。厄介なことにNTM感染が明らかに増えていることが分かっていますので、長引く咳や痰がある方は一度呼吸器専門医にご相談されることをお勧めします(2024年7月26日)。
骨粗しょう症の検査
骨粗しょう症の検査はDEXA(腰椎など)法やQUS(腫骨など)法、MD(左手第2中手骨)法、CTなど色々な方法で骨密度測定しているのですが、正確だが装置が大がかりで高価だったり、被爆はないものの信頼度にやや欠ける、治療効果判定には使いにくいなどといった点があります。しかし近い将来、AI(人工知能)を使って骨密度が胸部レントゲン写真でわかるようになる日が来るかもしれませんし、現実にその研究が進展しているようです。胸部写真は健診のほぼ必須の項目ですので、もし精度が高ければ、わざわざ上記の別の検査をせずとも、簡便で胸部写真一回で済みますので有用です。AIは私たちの暮らしを便利に豊かにしてくれる可能性を秘めていますが、ターミネーターの映画のように、機械の自我が目覚め、自分の意志を持ち、歯止めが利かない状態になれば、人類の脅威になるかもしれないと考えると、少し立ち止まって考えてしまうのは私だけでしょうか?(2024年7月12日)。
プラスチックごみについて
前回の続きというわけではありませんが、人間が作り出した人口産物にプラスチック(以下P)があります。コンビニ等で購入した物を入れる袋として利用した後に廃棄したそのPごみは、海洋汚染の一因にもなっており、更に波や太陽光(紫外線)によって細かく分解されたマイクロプラスチック(以下MP)が、魚介類等を介して、皮肉にも我々人間の体内に取り込まれていることが分かってきています。本来人体の中には無いものが、例えば血管の中や臓器の中に入っていると考えるとゾッとしませんか?普通に考えて細い血管ほど詰まりやすいわけですし、動脈硬化などが進んで硬く狭くなって弾力を失った血管に詰まったら、心臓なら心筋梗塞ですし、脳なら脳梗塞になります。どちらも生命にかかわる疾患ですから他人事ではないですし、いつ起こるか不明です。将来そのMPが新たな心血管イベントの危険因子になる可能性を危惧します。また人体にとってMPは異物なのですから、体の免疫はそれを排除しようとするはずで、本来は不要な過剰な免疫反応を起こしてしまうかもしれません。魚は体によいからと、たくさん摂取し続けた影響で、その結果MPの摂取量が増え、それが体の不調の原因の一つになり得る可能性があるかもしれません(魚を食べるなと言っているのではありませんし、体外へMPが排除できる確実な方法があればよいのにと思います)。当面自分たちに出来ることはPの使用量を減らすことが、結果としてMPも減らすことに繋がると信じて、、個人的に思うのは自然界で容易に直ぐに分解されるPを産業界が作り出すことを期待して今回は終わりたいと思います(2024年7月6日)。
有機フッ素化合物について
皆さんは、最近問題になっている有機フッ素化合物(PFAS)についてご存じでしょうか?フライパンなどの調理器具や衣類、化粧品、半導体や泡消火剤など幅広く使用されており、これらが工場から排出されたり、食品容器などから溶出し、飲み水や食品などから体内に入る事により、発がん性や脂質異常症、免疫機能の低下などを来す可能性があることが報告されているようです。国際がん研究機関(IARC)は、PFASの中でも特に毒性の強いPFOAを「発がん性がある」とし、PFOSについては「発がん性の可能性がある」と発表しているようです。更なる研究の知見を基に詳細な検討もなされると思いますが、世界各国では、その規制の動きが活発化しているのに対し、日本ではまだまだのようです。その広範囲な用途及び性質上、人体への摂取をゼロにすることは非常に困難だと思いますが、少なくとも水道水での含有値など含めて、早く国や自治体が公表し、基準を明確に定めて摂取するリスクを減らす努力が必要ではないかと思います。「水」と「安全」はタダ?みたいに思っている日本人には耳が痛い話です(2024年7月5日)。
タバコについて
燃焼式タバコによる健康被害は周知の事実ですが、近年ハームリダクション(健康被害が少ないだろうとされるタバコへの変換)として電子タバコや加熱式タバコが普及しています。電子タバコはプロピレングリコールやグリセロールを主成分とした液体を加熱し、エアロゾル化して吸入する製品であり、加熱式タバコはIQOSに代表される、タバコ葉の成分を加熱して吸引する製品です。2020年現在で加熱式タバコの占有率は26%まで増加しており、今後も増えることが予想されます。従来の燃焼式タバコ煙よりも既知の有害物質は少なく、より安全であるという見解がありますが、それは従来の加熱式タバコと比較しての話であり、使用しないに越したことはないでしょう。実際それら電子タバコで動物実験では肺気腫(COPD)の報告もありますし、従来の燃焼式タバコにも見られるような、喫煙し始めや、喫煙数増量した際に起こりやすい急性好酸球性肺炎の報告もあります。更にそれら電子タバコを長期間使用した際の科学的なデータやエビデンス(証拠)が乏しいので、今後どういう見解になるのか不明です。喘息患者さんでも喫煙している方が時々見受けられますが、喫煙していると、喘息の治療薬の効果が減弱することが知られていますし、悪化因子になります。お金を払って治療しても、自ら効果を打ち消すようなことをしてはもったいないと思います(2024年6月27日)。
喘息と妊娠について
喘息で吸入薬加療中に妊娠が発覚することがあります。その場合治療はどうするかというと、原則その吸入薬を継続します。妊娠で喘息が悪化する人、変わらない人、軽快する人がいて様々ですが、妊娠中に喘息発作が起きて母胎へのストレス、特に発作がひどく低酸素血症などがあると流産や胎児発育不全など不利益が上回ることがその主な理由です。妊娠中~後期に悪くなることも多いのですが、きちんと治療を継続すれば大丈夫なことが多いです。嗄声(声がかすれる)や口腔内カンジダ(口の中にカビが繁殖する)にならないように吸入後のうがいも、しっかりとお願いします(2024年5月24日)。
外来予約と待ち時間について
当クリニックに定期通院している方で、予約して頂いているのに待たせてしまう事もあり大変申し訳ありません。なるべく時間通りの診察を心がけていますが、その理由を説明させて頂きたいと思います。当クリニックの現状は、他院で簡単な問診と投薬のみで、なかなか咳が良くならない、苦しいので何とかして欲しいと言って受診される方が非常に多くなっています。更に紹介状や薬手帳の持参がないと、前医の治療経過や内容を聞くために一度診察室に呼んで再度お話を聞き、聴診など診察もしてから、必要に応じて胸部写真や呼吸機能検査をします。そしてその結果説明と患者さん一人ひとりへの適切な処方(場合によって他院ではあまり説明しない吸入薬の使い方や、その薬の副作用などの説明も行っています)のため再度診察室へと呼ぶ形になります。従って同じ患者さんを2度診療する事になり、どうしても倍の時間がかかってしまう事が大きな理由の一つに挙げられます。また状態が非常に悪かったり、緊急を要する患者さんが実際に来院されると、そちらが優先となり、八戸市民病院などへの高次医療機関への電話や紹介状の作成、救急車の手配などにも時間がかかる事があります。また予約優先であることを知らずに、予約外で受診される方も一定数いて、そういった患者さんも出来るだけお待たせしないように配慮する必要がありますし、時々電子カルテも酷使に反乱?を起こしてうまく作動しないといった事や、耳が遠くて呼ばれたことがわからない患者さんなど、種々の要因が積み重なってしまうことで運悪くお時間がかかる事もあります。今後も出来るだけ円滑な外来診療を行っていくつもりですので、皆様ご協力宜しくお願い致します(2024年4月26日)。
掌蹠膿疱症について
手足に水疱や膿疱ができ、その周囲が赤みを帯びて、時間とともにそれらは乾燥し一旦よくなるのですが、再度悪化しこれを繰り返す厄介な病気で、皮膚科に行ってもなかなか治らず当クリニックを受診される方がいらっしゃいます。原因はよくわかっていない事も多いのですが、病巣感染がきっかけで発症することがあり、慢性上咽頭炎を起こしている場合はEATの良い適応になります。実際色んな治療をしても良くならず、何十年も掌蹠膿疱症で悩んでいた方が、当クリニックを受診され、定期的にEATを行ったところ再発せず寛解を維持されており大変喜んでいました。すべての人に適応があるわけではありませんが、掌蹠膿疱症でお困りの方は一度受診して相談をお勧めいたします(2024年4月19日)。
リンについて
前回は悪者のように書いたリン(以下P)ですが、本来はそもそも私たちにとって重要な成分です。例えば細胞膜の構成成分として使用されていますし、体内でエネルギーの元になっているATP(アデノシン三リン酸)から脱リン酸化を受けてADP(アデノシン二リン酸)になるなど、ここにもPがあります。ただしこういったPは全体の20%程で、残り80%はいったい何に使用されているのでしょうか?それは・・骨の維持のために使われているのです!つまりPとカルシウム(Ca)が結合したリン酸カルシウムという形にして、地球上の重力に抗して(負けることなく)充分な活動が出来るようにして、しっかりと体を支えているからなのです。まさしく骨のセメントのような役割でしょう。しかしこれがもし骨以外の部位に溶けだしたりしたら?問題になるのです。では少し基礎的勉強をしてみましょう。少々長くなりますが、海水と人を構成する元素を多い順に並べてみます。まず海水①水素②酸素③ナトリウム④塩素⑤マグネシウム⑥硫黄⑦カリウム⑧カルシウム⑨炭素⑩窒素です。人では①水素②酸素③炭素④窒素⑤ナトリウム⑥カルシウム⑦P⑧硫黄⑨カリウム⑩塩素です。ここで私たちの遠い祖先の故郷が海だとすれば、海水と人体を構成する成分は順位の差こそあれど、同じであることが分かりますね。しかしおやおや??よくみると海水で5番目に多いマグネシウムは人体には10位以内にも入っておらず、人体で7番目に多いPは海水の10位以内には入ってませんね。これがどういう事を意味しているのか?皆さんも少し考えてみて下さい。続きは次回にでも(2024年4月11日)。
働き者の腎臓について
今年は少し根本的・根源的な話をしたいと以前書きましたので、今後少しその話を織り交ぜていこうかと思います。最近あるサプリメントで腎臓が悪くなると話題ですが、その腎臓というのは非常に大事な臓器で、普通に生活していれば、プラスチックや紙くず、余った食べ物、消耗した電池やガラスコップを割った破片などゴミが出るように、体からも老廃物(ゴミ)を尿という形で排泄します。この選別は結構大変で、自治体によっては可燃物、不燃物のみならず、リサイクルも含めていくつもの分別を要しますよね?それと同じです。心臓から拍出される血液の約4分の1ほどの血流が腎臓にながれ、まず糸球体という茶こしの様なろ過装置で、蛋白や赤血球などの比較的大きな必要なものを血液中に残し、その茶こしで素通りした水分は原尿と呼ばれますが、ここにもまだ体に必要なカリウムやリン、カルシウムなどが含まれていますので、これを尿細管という所で再吸収します。このとき水も99%再吸収されるのですが、これがどういうことかと言うと、例えば1日の尿が通常約1.8L(大きなペットボトル約1本分)程度だとすれば、糸球体でろ過される血液量はなんとドラム缶1缶180Lにも及ぶ事になります。オーッ、なんて働き者の腎臓!私は医学生時代にこれを習ったとき、うっすらと感動を覚えたのを記憶しています、あの10cmにも満たないくらいの腎臓が大きなドラム缶レベルの仕事をするとは…と。働き者の腎臓の糸球体と尿細管(これをネフロンと言います)は、残念ながら欧米人より日本人は(個人差が大きいものの)、そもそもの絶対数が少ないのではないかと言われています(しかも一旦壊れたネフロンはもとには戻らないと言われています)ので、ネフロンが減少進行して最悪尿が作れない状態=透析しないと尿毒症になって亡くなるという図式が待っているのです。まあそこまで行くのには少し余力があるように神様は人間を作ったようですが、そうであるが故に当の本人は気づかずに腎臓に悪いことをしまくってしまうのです。例えば長期に渡る痛み止めや抗生剤などの薬剤、ハムやベーコンに代表される食品添加物のリン含有食品(内容はここでは書ききれませんのでご自分で調べてください、リンの過剰摂取についての危険性についてはまた後で)、高血圧の放置など様々です。ちなみにあるサプリメントに関して言えば、組織学的には尿細管性間質性腎炎を起こしているようです。もしかしたら尿細管壊死などになっているかもしれませんが・・。間質性腎炎と言えば、医師国家試験的には抗生剤など薬剤性が鑑別に挙がりますが、この当りは詳細な分析がなされるでしょうから、その報告を待ちたいと思います。長くなりましたので、続きは次回以降にでも(2024年4月8日)。
麻疹について(続き)
麻疹について前回ひとりごとさせて頂きましたが、ワクチンに関しては現在メーカーからの供給が難しい状況になっているようですので、ワクチンを希望されても、いつ打てるか不明な状況となっております。メーカーの備蓄も通常は小児の一定必要数のみ、そのつど作製していると思われるので(それ以上在庫を抱えても使用期限が切れると破棄するしかないため)、現状致し方ないと思われます。小児の皆さんに行き渡る充分な量の確保が優先される事なのですが、しかしご自身の麻疹抗体の有無について知っておくことは有用だと思われます。例えば抗体がない方は、感染すればほぼ100%発症するわけですので、流行地に行かないなど予め予防策を講じる事が出来ますし、また充分な抗体を保有している方は過度な心配はしなくても良いという安心感が得られます。そしてご自身に感染しないなら、もし抗体を持っていない家族など身近な方にうつすリスクもほぼなくなります。麻疹抗体検査は自費になりますが、ご希望の方はお申し出ください。皆様にはご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します(2024年4月6日)。
麻疹について
現在、関西方面中心に麻疹流行の兆しがあるようです。麻疹は空気感染しますので、通常市販のマスクでは感染を防ぐことができません。インフルエンザウイルスなどに比較し感染力が非常に強く、また抗体を持っていない方は、感染するとほぼ100%発症すると考えていたほうがよいです。麻疹感染の合併症として稀に髄膜炎や脳炎を引き起こすことがあります。ワクチンでも同様の合併症のリスクはありますが、その確率は麻疹に感染した場合よりずっと低いことが知られています。心配な方は自費診療(保険外診療)になりますが、当院でも麻疹抗体価測定ができますし、必要な方はワクチン接種も可能ですのでご連絡下さい(2024年3月28日)。
開院して1年経過しました
紆余曲折ありましたが、皆様のおかげでなんとかここまでクリニックを存続させることが出来ました。これからもスタッフ一同頑張っていきますので、宜しくお願い致します(2024年3月27日)
お薬手帳について~続き~
色々と問題の多いマイナンバーカードに紐づけられた保険証(以下マイナ保険証)ですが、購入金銭的にも受付業務的にも使い方がわからない方への受付の仕方などを教えたりするクリニックの負担が大きく、全く良いところがないと思っていましたが、先日初めて少し良いと感じる事がありました。前医より投薬受けていたが、今後は当クリニックに通院したいという事で初めて受診される患者さんで、通常の保険証で受付された方でした。紹介状の持参もなく、また持参されたお薬手帳は4年前の古いもので、患者さんご本人に尋ねると、新しいお薬手帳は失くしたらしく、また最近一部の薬が変更されたと仰っていたものです。薬の現物の持参もなかったので確認のしようがないと思っていたところ、ふと思いつき「マイナ保険証は持っていますか?」と聞いたところ、なんと「持ってきている」という事でした。早速マイナ保険証で受付し直し、投薬記録開示許可をして頂いたところ、投薬されていた薬の情報を電子カルテ上でも確認することができて、無事処方することが出来ました。「こういうこともあるもんなんだなあ」と実感した次第です。今後どうなるかわかりませんが、当クリニックもマイナ保険証で受付可能ですので、ご希望の方は受付に聞いて頂ければ丁寧に使い方をお教えします。宜しくお願い致します(2024年2月17日)。
お薬手帳について
他の医療機関で治療しても改善しないとのことで受診される咳の患者さんが多いのですが、紹介状を持参しない場合がほとんどであるため、どういう経過で治療されて改善しないのか不明な状態で診療せざるを得ない状況が多々あります。患者さん本人に聞いても、処方された薬がどういう薬かわかっていない事も多く、このときに役立つのが「お薬手帳」です。患者さんから「あの白い丸くて大きい薬なんだけど・・」と言われても、そのような薬はたくさんあるわけで、同じ薬でも1日に1回飲むのか、3回なのか?また同じ薬でも1錠に入っている薬の量が違う(例えば1mg 2.5mg 5mgなど)薬があるため、やはり最低限「お薬手帳」を持参して頂かなければ、適切な診療は難しいと思います。保険証もそうですが、医療機関を受診される場合は是非「お薬手帳」を忘れずにお持ちください(2024年2月16日)。
花粉症について
今年度は暖冬のせいか、現在インフルエンザウイルスB型が多く見受けられています。そしてまだ時期的には少し早い気がするのですが、1月中旬から既に明らかに花粉症の症状を訴えている方もいますので、例年花粉症の症状で苦しめられている方は、当院でも投薬可能ですので早めの受診をお勧めします(2024年2月1日)。
呼吸について
人は空気中の酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す「呼吸」によって生命活動を行っています。そしてその酸素や二酸化炭素などのガス交換する小さな袋状の場所を「肺胞」と呼びます。成人で約3億個あり、その表面積はなんと60m2(テニスコート約半面)にもなります。ピンとこない方もいると思うので、身近なもので肺の大きさに近いものはないか?と探してみました。ありました。ティッシュボックスです。サイズを測ったところ、6.5×11.5×24cmでした。肺は2個あるので、その表面積を2倍して計算すると2027cm2でした。計算を簡単にするため、ここでは0.2m2(1m2=10000cm2)とします。とすると60÷0.2=300となり、300倍も効率よくガス交換することが出来るのです!人間を作ったのが神様なら、神様はすごいですね。人間がもしテニスコートくらいの表面積が必要な肺だと、おそらく身長はウルトラマンくらいないとバランスがとれませんし(おっと年齢がバレてしまいますね)、そんな大きな人間だと必要なエネルギーも莫大になって、地球上に繁栄することが難しかったかも知れません。またその小さい胸部の空間に効率のよいガス交換システムを手に入れ、充分なエネルギーを生み出す事によって、人間は外敵から逃れ長距離を移動することができ、新しい環境に適応して生存してきたのかも知れません。長くなりましたので、続きはまた次回以降にでも(2024年1月27日)。
感染対策の徹底を
インフルエンザウイルス感染は例年秋から春先にかけて、通常はAが先行してある程度してからBが流行するのですが、今回は例年より早く流行に入ったためか、年明け早々Bもちらほら見受けられるようになっています。両方かかる事もあるので、引き続き感染対策を宜しくお願い致します(2024年1月12日)。
明けましておめでとうございます
今年も既に1週間が経過しました。早いものでクリニックも3月に2年目に突入します。改善できるところは改善してより良いクリニックにしていきたいと思いますので宜しくお願い致します(2024年1月9日)。
今年もあとわずかです
「戦争」や「物価上昇」など、世の中がどんどんと不安定になる中で、なんとかクリニックもここまで持ちこたえてきました。患者さん含めて色んな人の協力・支えがあったことに感謝します。さてこの「院長のひとりごと」ですが、来年はもう少し根本的・専門的・以外なお話等を混ぜていこうかと考えています。それを出来るだけ正確にかつ簡単に理解しやすいように説明できればよいのですが(これがなかなか難しい)、この文章をわずかながらでも楽しみにしている方もいると期待して、「へー、そうなんだ!」と目からウロコみたいに思って頂ける内容にしたいと思います。今年はこれで最後になると思いますが、来年も宜しくお願い致します(2023年12月26日)。
インフルエンザについて(続き)
当クリニックの発熱外来(院外診察)では、毎日のようにインフルエンザA陽性で38~40℃くらいの熱を出して受診されています。そのほとんどの方はインフルエンザワクチン未接種のようです。八戸市在住の65歳以上の高齢者の方は今月20日まで自己負担1000円でワクチン接種可能でしたが、それが来年1月末まで延長されました。感染のriskはゼロにはなりませんが、お正月を出来るだけゆっくり過ごされたい方は、今からでもワクチン接種可能ですので、ご希望の方はご連絡下さい(2023年12月18日)。
インフルエンザについて
例年より早く流行に入っているインフルエンザ感染症ですが、38℃から40℃近く熱を出している方もいます。ワクチン接種してもインフルエンザに罹る可能性ありますが、もし罹患しても軽症で済む可能性あり、特に基礎疾患を持っている方や高齢者の方は接種したほうがよいと思います。当クリニックではまだ接種可能ですので、ご希望のある方は予約なしでも当日接種出来ますので宜しくお願い致します(2023年12月7日)。
帯状疱疹について
以前からコロナウイルス感染と関連があるのではないかと言われている帯状疱疹ですが、その真偽は別として実際のところ最近増加している印象を持っています。当クリニックではその治療も行っておりますが、やはり一部の方は非常に治り難い痛みの代表である帯状疱疹後神経痛になり何年も苦しむ方がいます。特に高齢者や、直ぐに医療機関を受診せず治療開始時期が遅れ、広範囲にびらん・水疱などを呈した方、良くなったと思って薬を飲み切らずに途中で中止してしまうとその可能性が高くなります。この院長のひとりごとに以前も書きましたが、当院では帯状疱疹ワクチン(要予約)も受けられます。また最近になって50歳未満の方でも免疫不全状態と考えられる方などであれば、不活化ワクチン接種可能になりました。ご希望の方は電話予約をお願い致します(2023年11月21日)。
咳止めについて
新聞やネットの記事にも見られるように、現在鎮咳剤(咳止め)が非常に不足している状態です。当院は呼吸器の患者さんが多いため、その影響を直接強く受けております。場合によっては数日間の短期処方など、ある程度処方制限をせざるを得ない状況になる可能性もあります。皆さんのご協力宜しくお願い致します(2023年10月30日)。
高血圧の患者さんへ
高血圧症の患者さんについては、当クリニックでは出来るだけ家庭血圧を測定することをお勧めしています。家庭血圧が高いままだと脳梗塞などのリスクが上昇しますし、自分の普段の血圧を知っておくことは大事だと思います。血圧手帳がない方は手帳をお渡ししておりますので、お気軽に申し付け下さい(2023年10月16日)。
インフルエンザについて
10月に入り、かなり肌寒くなってきました。東京では今年は既に9月の段階でインフルエンザが流行り出しているようです。当クリニックの発熱外来受診でもチラホラとインフルエンザ陽性の方が見受けられるようになりました。当クリニックがかかりつけ医でなくても、インフルエンザワクチンは予約なしで接種可能ですので、ご希望の方は遠慮なく申し付け下さい(2023年10月5日)。
お薬手帳について
咳だけに限らないのですが、他院で治療を受けて症状改善しないとのことで受診される患者さんで、時折薬手帳を忘れたりする方がいらっしゃいます。手帳がないと新たに同じ薬をダブって処方したり、飲み合わせの良くない薬を処方したりする可能性があります。保険証に紐付けされたマイナンバーカードで投薬記録開示許可した患者さんなら内容を確認できるのですが、そうではない場合は難しいです。受診される前に今一度、保険証と薬手帳、診察券などをご確認し来院して頂ければと思います。宜しくお願い致します(2023年9月26日)。
喘息治療されている患者さんへ
記録的な暑さの続いた今年の夏がやっと終わり、朝晩はかなり涼しくなってきました。この初秋のころは一年で最も喘息が悪化しやすい季節でもあります。症状も落ち着いていて、日頃より吸入薬もサボりがちの方は、もう一度しっかりと手技を確認して確実に吸入できるようにお願いします(2023年9月21日)。
病巣疾患研究会学術集会
2023年9月9~10日、年一回の日本病巣疾患研究会総会・学術集会が東京で行われました。外来の都合上、10日の日曜日午前の参加のみでしたが、昨今話題のコロナ及びワクチン後遺症の知見を深めることが出来て非常に有意義でした。今後のEATに役立てるよう頑張ります(2023年9月15日)。
月刊「ふぁみりぃ」について
「院長のひとりごと」を拝見の皆様、月刊「ふぁみりぃ」という毎月第3土曜日発行の広告媒体をご存じでしょうか?その中に「みんなのためのドクター健康情報」というコーナーがあるのですが、私も今までに数回載せて頂きました。直近ですと令和5年8月号に「たかが咳、されど咳」という題で、咳について医学的にそれなりに高度な内容で、かつわかりやすく説明させて頂きました。残念ながら配布される広告媒体としては現在のところ、三八地方では少ない東奥日報や読売・朝日・毎日・産経・日本経済新聞などの中央紙のようですが、ご興味のある方は一読下さい(2023年9月5日)。
外来診療について
当クリニックは基本的に予約を優先しております。日によっては新患の患者さんが同じ時間帯に連続して何人か受診されたり、急患対応が必要な方が受診され、八戸市民病院などの基幹病院へ紹介が必要で時間がかかったり、問診や検査等で時間がかかったりして診察時間が前後する場合があります。お待たせする事があり申し訳ありませんが、受診する皆様のご協力・ご理解のほど宜しくお願い致します。またR5年8月中旬から来年3月頃まで、クリニック前の国道340号線の水道工事のため、一部片側一車線通行になっている所があります。受診する皆様にはご不便をおかけしますが、クリニックの駐車場には問題なく入れますので宜しくお願い致します(2023年8月29日)。
EATについて
当クリニックでは主に後鼻漏に対してEATを行っていますが、何人も治療をしていくうちに実は後鼻漏以外に頭痛や頸部痛、肩こり、その他自律神経失調症などの症状もあったのだけれど、それらも消えて嬉しい、よかったという声を多数頂いております。改めてEATの素晴らしさを実感しております。やはり少し痛い治療ですので(個人差がありますが)、通常は来なくなってもおかしくはないのですが、ほぼ全員が辛抱強く受診され治療を受けておられます。著効する方もいれば、そうでない方もいるのですが、後鼻漏その他の症状でお悩みの方は一度受診をして相談されるのをお勧めします(2023年7月15日)。
お知らせ
季節的に咳の患者さんが減っていますが、ヘルパンギーナに代表される夏かぜが流行しているようです。乳幼児のいるお子さんからもらったりする可能性ありますので、今一度感染対策(手洗い、手指消毒など)を宜しくお願い致します(2023年7月14日)。
講演会のご報告
南郷地区社会福祉協議会の研修会にて「咳の話 そんなに簡単にはいかない? -たかが咳、されど咳ー」と題して講演を行いました。メモを傍らに熱心に耳を傾けていらっしゃる方もいる中、時折クイズ形式の質問を交えながら、一筋縄にはいかない咳の治療について講演させていただきました。ご聴講いただいた皆様ありがとうございました(2023年6月25日)。
コロナワクチン接種について
5月8日以降、コロナ感染者数は定点医療機関観測となりましたが、行動規制もなくなり、やはり増加傾向にあるようです。八戸市内でもコロナ感染者発生の情報が寄せられております。今年度、ワクチン接種は公費負担となり無料で接種できます。感染による重症化を防ぐためにも、早めの接種をお勧めします(2023年6月6日)。
生活習慣病の患者さんへ
当クリニックは総合内科でもありますので、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、痛風、骨粗しょう症など生活習慣病といった疾患にも広く対応しております。なかなか病気のことについて聞けないといった事でも、わかりやすく説明を心がけておりますので気軽にお訪ね下さい(2023年5月9日)。
単純疱疹(口唇ヘルペス)の患者さんへ
くちびるに痛い水疱やびらん、潰瘍などが出る単純疱疹(口唇ヘルペス)。何度も繰り返す人もいてお困りの方もいらっしゃると思います。再発を繰り返す方は、水疱やびらんなどの皮疹が出現する前の初期症状(違和感や灼熱感など)でわかる人がいて、その時に服用する薬があります。事前に処方も可能ですので、一度受診してご相談下さい(2023年4月29日)。
当クリニックを受診される方へ
曜日によっては新患の方が同じ時間帯に連続で複数受診され、お待たせする事もありすみません。現状では水曜・木曜日が時間帯によって比較的混んでることもあり、金曜日が比較的に空いております。その他夕方15時から16時頃も比較的空いていることが多いので、宜しくお願い致します(2023年4月21日)。
EATを受けている患者さんへ
当クリニックでは慢性上咽頭炎や後鼻漏に対してEAT(イート)以外に漢方薬を併用することがあります。しかし現在処方できる漢方薬に制限があるものがあり、皆様方にはご迷惑をおかけしてすみません。そこでミサトールリノローション(梅のエキスの点鼻薬)をお勧めしたりしています。特に使用回数に制限はありませんが、EATした日は特に効果的と思います(当クリニックではEATは通常週一回程度ですので、EATしない日はメンテナンスとして毎日ご利用下さい)。あらかじめ受付で購入したい旨を話して頂ければ、診察後もスムーズに会計ができると思います。宜しくお願い致します(2023年4月15日)。
骨粗しょう症の患者さんへ
当クリニックでは骨粗しょう症の検査及び治療を行っております。骨粗しょう症になると、なにげない軽微な転倒でも腰椎圧迫骨折を起こしたり、大腿骨頸部骨折を起こして最悪寝たきりになる可能性もあります。気になる方はご相談下さい(2023年4月13日)。
帯状疱疹について
50歳以上になると急激に増えて、生涯のうち3人に1人がかかるといわれる帯状疱疹。ほとんどは体の左右どちらか片方で、帯状に典型的皮疹が出ればすぐにわかることが多いのですが、最初の数日はチクチクとした痛みだけで皮疹が出ないこともあり、なかなか厄介です。最初にきちんと薬で治さないと非常に治りにくい帯状疱疹後神経痛となって痛みが数か月、数年と続くこともあります(特に高齢者)。当クリニックでは帯状疱疹のワクチン接種を行っております。①生ワクチンと②不活化ワクチンがありますが、①は金額は安いですが効果は②に劣りますし、②はその逆になります。希望のある方は予約になりますので、ご連絡お願いします(2023年4月11日)。
喘息の患者さんへ(続き)
以前より吸入ステロイドをずっと使用している方でも、きちんと吸入出来ているかどうかを改めて確認すると出来ていない方も多いようです。せっかくいい治療をしても、それがきちんと出来ていなければ十分な効果は期待できないと思います。当クリニックでは診察室で再度指導し確認することもあれば、薬局に指導してもらうこともありますが、吸入直後の一時的な3秒程度の息止め(吸ってすぐに息をはいてしまうと、薬が肺にとどまらず多く出ていってしまうため)と吸入後のうがい洗浄(肺以外の口や喉に余分に付着したステロイド成分によって真菌(カビ)が生えないように洗い流す)くらいは忘れずにお願いします(2023年4月8日)。
喘息の患者さんへ
ほとんどの方は吸入ステロイドを含む治療薬で管理されていると思いますが、症状が良くなったからと治療を自己中断される患者さんをしばしば見受けます。また喘息患者さんは「多少苦しくても、以前の発作時よりも楽だからこのままでもいいや」と過少評価している患者さんがいることが分かっています。喘息は気道(空気の通り道)の炎症(火事)で、その炎症をステロイド(消火器)などで消したように見えても種火としてくすぶり続けているため、治療を中断するといつかまた発作(再燃)が起こりえます。また何度も発作を繰り返すと、元の気管に戻らなくなる気道リモデリング(気道の再構築)が起こり症状の遷延・難治化をきたします。そうならないように管理するのがよいのですが、これが個人差もありなかなか難しい場合があります。きちんと管理して発作のない状況を出来るだけ作れるように手助けしていきたいと思います(2023年4月5日)。
開院して約一か月が経過して・・
咳が出て夜も眠れない、咳のし過ぎで肋骨が折れるかと思うほど苦しいなどと訴え、さながら待合室が咳の合唱のようになっている日もありました。呼吸器内科を標榜しているとはいえ予想以上に咳の患者さんが多い印象でした。糖尿病の血糖値やコレステロール値のように薬を飲めばほとんどの方は数値がよくなりますよーなんて全く簡単に行かないのが咳であります。なぜなら咳は異物が気道(空気の通り道)を閉塞(窒息)した場合、それを回避するほぼ唯一の自己防衛手段(生体防御反応)であり、その咳反射を完全に抑えることはその窒息を許容し、最悪亡くなってしまう可能性があるからです。これは窒息に限らず、非自己(自分以外のもの全て、すなわちウイルスや細菌などの病原体等)でも同様で、それをすばやく体外に出し(時にはそれが痰となって出てくる)、体を安全な状態にしないと、生命を脅かす(肺炎など)ことに繋がるためです。咳は非常につらい症状なのですが、咳の出る原因は今述べた以外にも色々あるので、これらを鑑別していかなければなりません。専門医の腕の見せ所と思っていますが、よくなったと言って頂けるのが一番うれしい言葉ですので、これからも頑張っていきたいと思います(2023年3月31日)。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
別名たばこ病ともいわれるこの疾患は、喫煙と非常に深い関係があり、咳・痰・労作時(動いたとき)の呼吸困難などを主な症状とする病気です。たばこに含まれる有害物質などによって肺が壊れていき、基本的に壊れた肺はもとには戻りません。出来るだけ早期の禁煙が重要です(最初から喫煙しないことが一番ですが)。中年以降の喫煙者で、上記の症状がある方は肺機能検査などができる呼吸器専門のクリニックを受診されることをお勧めします(2023年3月25日)。
バスで通院される患者さんへ
もよりの停留所は南部バスの二ツ家停留所になります。特に南郷・軽米方面から通われる方は、バスの本数が少ないため、診療の混雑具合などによっては帰りのバスに間に合わない場合も予想されます(血圧計のそばにバスの時刻表を掲示しておりますが、特に午前中は南郷・軽米方面へ行くバスの本数が少ないです)。バスで通院されていることがわかれば、診察が終了した段階ですぐに処方せんをFAXで薬局に送るなどして、待ち時間を短くするよう出来るだけ考慮します。もし間に合わないときは、院内にタクシー会社直通の電話がありますので、そちらをご利用下さい(2023年3月24日)。
当院を受診される患者さんへ
開院してまだ一か月経過しておらず、患者さんが少ないにも関わらず、お待たせすることもあり申し訳ありません。特に初診の方は、色々と受診までの病歴の聞き取りや身体診察、必要に応じて諸検査に時間がかかっているためです。今後もできる限りスムーズな診療に注力していきますので、宜しくお願い致します(2023年3月23日)。
生活習慣病について
当クリニックでは高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風、骨粗しょう症などの生活習慣病といわれる疾患の診療も行っております。総合内科の見地から薬物療法はもちろんのこと、適切な生活指導・アドバイスで患者さんと一緒に病気に向き合っていきたいと思っています。宜しくお願い致します(2023年3月22日)。
咳の患者さんについて
当クリニックは咳がずっと続いている、またひどくて眠れないなどの患者さんが非常に多く受診されています。ほとんどの上気道感染(いわゆる風邪)の場合は2週間以内に良くなりますが、3~8週であれば遷延咳嗽(咳が少し長引くこと)と言って、ウイルス感染などの気道感染後に起こることがあり、何もせず自然と改善していくものも多いです。とは言っても症状がつらい、また他人の目が気になるでしょうし、実際に肺炎や心不全を起こしていたりと医療機関を受診して検査をしないと鑑別できないものもあります。一度受診されることをお勧めします(2023年3月20日)。
後鼻漏について
命に直接関わる症状ではないのですが、なかなか治りにくく非常に不快な症状である後鼻漏。漢方も含めて色々と試したけど効果なかった方も多いと思います。当クリニックでは慢性上咽頭炎症状の一つとしてみられる後鼻漏に対し、EAT(上咽頭擦過療法)を行っております。特殊外来にも詳細を記載しておりますが、お困りの方は是非ご相談下さい(2023年3月17日)
診療について
当クリニックを受診される患者さんには大変申し訳ありませんが、未就学児(小学生未満)の診察は小児科への受診を勧めさせて頂いております。小学生に関しましても基本的には小児科受診が望ましいと考えていますが、呼吸器症状の場合は電話などでご相談のうえ、診療の可否を判断させて頂いております。中学生以上の方は大丈夫です。皆様ご協力宜しくお願い致します(2023年3月15日)。
花粉症について
毎年この時期になると目がかゆい、鼻がむずむずしてくしゃみや鼻水が出るといった症状の方が増えていると思います。つらい症状で困っている方は、当クリニックに一度ご相談下さい(2023年3月13日)。
東日本大震災について
あれから早いもので12年が経過しようとしています。私はその当時、弘前大学医学部付属病院に勤務していました。午後の気管支鏡検査(肺のカメラ)で、患者さんの肺の中にカメラを入れて検査している真っ最中に、激しい揺れと共に突然停電となり、カメラの画像がパッと消えたのを今でもはっきりと覚えています。直ぐにカメラを抜いて検査を中止しましたので、事なきを得ました。大学病院ですので非常用電源に切り替わったのですが、最低限の電力しか供給されず。エレベーターも使用出来ないため何が起こったのかわからず、当時7階にあった病棟まで階段で登って患者さんの安否を確認しました。家族も無事で何よりでしたが、まだ小雪がちらつく寒い時期で、ヒーターもつかない真っ暗な家の中で、ろうそくの火を灯しながら数日過ごしたことを覚えています。犠牲者の方に黙とうをささげ、ご冥福をお祈りいたします(2023年3月11日)。
睡眠時無呼吸症候群について
日中の強い眠気・だるさ、夜間の頻回の目覚め、寝ていて急に苦しくなって目が覚めてしまう、寝てもすっきりしないなどの症状あれば、睡眠時無呼吸になっている可能性があります。当クリニックではその検査及び治療を行っております。気になる方は一度ご相談下さい(2023年3月10日)。
コロナ後遺症について
現在コロナ感染は下火になりつつありますが、感染する人が増えるに従って倦怠感やブレインフォグ、頭痛・関節痛などの後遺症に悩まされている方が報告されています。コロナ後遺症というには ①以前コロナに感染したことが明らかに証明されていること(抗原またはPCR検査) ②感染後少なくとも2か月以上症状が続いていること ③その他の類似疾患が除外されていることが必要です。通常診療に加えてコロナ対応に追われる医療機関では、そのような後遺症の方を診る余裕がないことが問題となっています。現時点で確実な治療法がないコロナ後遺症に対し、慢性上咽頭炎が合併している場合はEAT(上咽頭擦過療法)が一番有効とされています。特に倦怠感やブレインフォグ、頭痛・耳鳴り、めまいなどを来している方は、効果が期待できる場合がありますので一度受診をお勧めします(2023年3月9日)。
開院して1週間が経ちました!
受診される患者さん全員が新患の方ですので、症状の多寡に関わらず診察・検査に時間がかかっており申し訳ありません。やはり呼吸器の患者さんが多いのですが、後鼻漏などのEATや、高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、日中の強い眠気を来す睡眠時無呼吸症候群、この時期特有のアレルギー性鼻炎から骨そしょう症・不眠など幅広く診療しております。現時点では曜日関係なく、午後は比較的空いておりますので、午後でもよいという方はご協力宜しくお願い致します(2023年3月8日)。
明日いよいよ開院です!
受付と待合室の写真を載せました。内覧会で頂いたお花の一部も写っております。ありがとうございました。
当クリニックでは原則3月1日より直接の電話以外にもネット及び携帯からの予約を受け付けております。そちらの画面では広報しておりますが、新患の患者さんの問診や診察などに時間がかかることが予想されるため、当面の間は特殊外来(和温療法、遠絡療法)は受付不可となっております。また発熱患者様の受付も、現時点では十分な診療体制が困難であるため、同様に受付しかねる状況です。皆様には大変ご迷惑をおかけして申しわけありませんが、できるだけ早期に開始したいと考えておりますので、いましばらくお待ち頂ければと思います。
また例えば、他のクリニックに糖尿病で通院中の患者さんで、咳が止まらず困っているので、当院で診察・治療を受けたいなど希望される場合は、紹介状を持参して頂けるとスムーズに診療が行えるかと思います(もちろん紹介状がなくとも受診可能です)。色々と至らぬ点もあろうかと思いますが、頑張りますので宜しくお願い致します(2023年2月28日)。
内覧会無事に終了しました
2023年2月25日、26日の両日、時々雪がチラつく寒い日でしたが、クリニックの内覧会を無事に終えることが出来ました。予想していたより多くの方に来て頂きました。少しでもクリニックを知ってもらいたい気持ちで、スタッフ一同対応させて頂きました。至らぬ点もあったかと思いますが、この場を借りて皆様に感謝申し上げます。いよいよ明後日の3月1日に開院となります。これからが本当のスタートとなりますので宜しくお願い致します(2023年2月27日)
ホームページをご覧の皆様初めまして!
院長の林 彰仁と申します。2023年3月1日の開院まで一週間を切りました。2月25日(土)、26日(日)の両日午前10時から午後4時までクリニックの内覧会を予定しております。準備万全とは言えないかもしれませんが、当クリニックに興味のある方がいらっしゃいましたら、お時間のあるときにでもどうぞ見学にいらしてください。宜しくお願い致します(2023年2月23日)。